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2023年12月14日
エーミングとは、電子制御装置が正しく作動するための校正・調整作業です。 車両の安全走行機能を正常に働かせるために重要な電子制御装置が正しく作動するかどうかを確認し、調整を行います。昨今では、安全運転を支援するため先進技術システムを搭載した先進安全自動車「ASV」(Advanced Saftey Vehicle)が普及し始めており、エーミングは欠かせない作業のひとつとなっています。
フロントガラスは、飛び石等で傷やヒビが入ってしまうと「交換」という形をとることがありますが、先進安全自動車「ASV」においては、ガラスの交換に伴い搭載されているカメラ等の調整、いわゆる「エーミング」が必須となります。
具体的には、自動車に合ったターゲットを車両の前方に設置して、レーザー装置を使い車輪の中心や、車輪からターゲットまでの距離を測定します。
そしてスキャンツールと呼ばれる外部故障診断機を活用し、各種情報を入力してからカメラの調整を行います。高い精度が求められる作業となり、調整前の車両設置やターゲットの配置などにもっとも注意をはらいます。
この「ガラスの交換作業」と「エーミング」は特定整備の電子制御装置整備に該当し、運行補助装置と定義されて、地方運輸局長の認証を受けていなければ作業を行うことができません。※改正法施行により2020年4月1日から。2024年3月31日まで、経過措置期間有り。
出典:国土交通省自動車特定整備制度の概要より
(特定整備の定義)
第三条 法第四十九条第二項の特定整備とは、第一号から第七号までのいずれかに該当するもの(以下「分解整備」という。)又は第八号若しくは第九号に該当するもの(以下「電子制御装置整備」という。)をいう。
一~七 (略)
八 次に掲げるもの(以下「運行補助装置」という。)の取り外し、取付位置若しく取付角度の変更又は機能の調整を行う自動車の整備又は改造(かじ取り装置又は制動装置の作動に影響を及ぼすおそれがあるものに限り、次号に掲げるものを除く。)
イ 自動車の運行時の状態及び前方の状況を検知するためのセンサー
ロ イに規定するセンサーから送信された情報を処理するための電子計算機
ハ イに規定するセンサーが取り付けられた自動車の車体前部又は窓ガラス
九 自動運行装置を取り外して行う自動車の整備又は改造その他の当該自動運行装置の作動に影響を及ぼすおそれがある自動車の整備又は改造
いわゆる特定整備制度がスタートする以前は、ガラス交換作業などは、特定整備の対象外でした。今般の制度改革により、このそれぞれ特殊な技能である「ガラス交換」と「エーミング」を、自動車整備分野において取り込み、合わせて行う事が合理的であり、お客様の利便性向上に繋がることから、ガラス事業部では両方の対応をできる体制を整え、お待ちしております。